max

(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)

max最大値を返す

説明

max(mixed$value, mixed...$values): mixed

代替のシグネチャ (名前付き引数をサポートしていません):

max(array$value_array): mixed

パラメータとして配列をひとつだけ渡した場合は、max() は配列の中で最も大きい数値を返します。 ふたつ以上のパラメータを指定した場合は、max() はそれらの中で最も大きいものを返します。

注意:

異なる型の値を比較する際には、 標準の比較ルールに従います。 たとえば、数値形式でない stringint と比較するときには、数値 0 と評価します。 しかし、数値形式でない string どうしを比較するときには、アルファベット順で評価します。 返される値は、何も変換をしていない、元の型の値となります。

警告

異なる型の値を引数として渡す際には注意しましょう。 max() が予期せぬ結果を返す可能性があるからです。

パラメータ

value

任意の 比較可能な 値。

values

任意の 比較可能な 複数の値。

value_array

値を含んだ配列。

戻り値

max() は、パラメータとして渡した値の中で、標準の比較ルールに従って最大になるものを返します。 異なる型で同じ値と評価される複数の値 (0'abc' など) があった場合は、関数に最初に渡されたほうを返します。

エラー / 例外

max() に空の配列を渡すと、 ValueError をスローします。

変更履歴

バージョン説明
8.0.0max() は失敗した場合に、 ValueError をスローするようになりました。 これより前のバージョンでは、false を返し、 E_WARNING レベルのエラーが発生していました。
8.0.0 文字列と数値の比較方法が変更された ため、 数値と非数値文字列を比較した場合に、引数の順番に応じて異なる値を返さなくなりました。

例1 max() の使用例

<?php
echo max(2, 3, 1, 6, 7); // 7
echo max(array(2, 4, 5)); // 5

// -1 と 0 の比較なので、'hello' のほうが大きくなります
echo max('hello', -1); // hello

// 長さが異なる複数の配列を渡すと、いちばん長い配列を返します
$val = max(array(2, 2, 2), array(1, 1, 1, 1)); // array(1, 1, 1, 1)

// 同じ長さの複数の配列を渡すと、max はその要素を左から
// 辞書順に比較します。この例では 2 == 2 ですが 5 > 4 となります
$val = max(array(2, 4, 8), array(2, 5, 1)); // array(2, 5, 1)

// 配列と配列でない値が渡された場合、常に
// 配列が最大と判定されます。
$val = max('string', array(2, 5, 7), 42); // array(2, 5, 7)

// 一方の値が NULL や boolean の場合、それを他の値と比較するときには、
// もう一方の値の型が何であるかにかかわらず、FALSE < TRUE というルールを使います。
// 以下の例では、-10 は TRUE と評価されます。
$val = max(-10, FALSE); // -10

// 一方 0 は FALSE と評価されるので、TRUE よりは小さいとみなされます。
$val = max(0, TRUE); // TRUE
?>

参考

  • min() - 最小値を返す
  • count() - 配列または Countable オブジェクトに含まれるすべての要素の数を数える
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