(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
pg_insert — テーブルに配列を挿入する
$connection
,$table_name
,$values
,$flags
= PGSQL_DML_EXEC
pg_insert() は、 table_name
で指定したテーブルに values
の値を挿入します。
flags
が指定されている場合、そのオプションと ともに pg_convert() が values
に適用されます。
デフォルトでは、 pg_insert() は生の値を渡します。 値はエスケープするか、 flags
に PGSQL_DML_ESCAPE
オプションを指定しなければいけません。 PGSQL_DML_ESCAPE
はパラメータや識別子をクォートし、 エスケープします。 よって、テーブル/カラム名は大文字小文字を区別します。
エスケープやプリペアドクエリであっても、 LIKE, JSON, Array, Regex などのクエリを守れない可能性があることに注意してください。 これらのパラメータはコンテクストに応じて処理されるべきです。 たとえば、値をエスケープ/検証する処理を行うことなどです。
connection
PgSql\Connection クラスのインスタンス。
table_name
行を挿入するテーブルの名前。テーブル table_name
は、少なくとも values
の要素数ぶんのカラムを 保持している必要があります。
values
テーブル table_name
のフィールド名をキーに、 挿入する内容を値にもつ配列。
flags
PGSQL_CONV_OPTS
、 PGSQL_DML_NO_CONV
、 PGSQL_DML_ESCAPE
、 PGSQL_DML_EXEC
、 PGSQL_DML_ASYNC
あるいは PGSQL_DML_STRING
を組み合わせた数。 PGSQL_DML_STRING
が flags
に含まれていた場合、 クエリ文字列が返されます。 PGSQL_DML_NO_CONV
あるいは PGSQL_DML_ESCAPE
が設定されている場合は、内部的に pg_convert() を呼びません。
成功した場合に true
を、失敗した場合に false
を返します。 flags
で PGSQL_DML_STRING
が渡された場合は、成功時に文字列を返します。
指定したテーブルが無効な場合、ValueError がスローされます。
値やフィールドの型が PostgreSQL の型と一致しない場合、 ValueError または TypeError がスローされます。
バージョン | 説明 |
---|---|
8.3.0 | 指定されたテーブルが無効な場合、 ValueError がスローされるようになりました。 これより前のバージョンでは、E_WARNING が発生していました。 |
8.3.0 | 値やフィールドの型が PostgreSQL の型と一致しない場合、 ValueError または TypeError がスローされるようになりました。 これより前のバージョンでは、E_WARNING が発生していました。 |
8.1.0 | PgSql\Result クラスのインスタンスを返すようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を返していました。 |
8.1.0 | connection は、PgSql\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。 |
例1 pg_insert() の例
<?php
$dbconn = pg_connect('dbname=foo');
// これは少しだけ安全です。なぜなら、全ての値がエスケープされるからです。