str_getcsv

(PHP 5 >= 5.3.0, PHP 7, PHP 8)

str_getcsv CSV 文字列をパースして配列に格納する

説明

str_getcsv(
    string$string,
    string$separator = ",",
    string$enclosure = "\"",
    string$escape = "\\"
): array

CSV 形式の文字列入力のフィールドをパースして、 読み込んだフィールドの内容を配列で返します。

注意:

この関数はロケール設定を考慮します。もし LC_CTYPE が例えば en_US.UTF-8 の場合、 1 バイトエンコーディングの文字列は間違って読み込まれるかもしれません。

パラメータ

string

パースする文字列。

separator

フィールド区切り文字 (シングルバイト文字 1 文字のみ)。

enclosure

フィールド囲み文字 (シングルバイト文字 1 文字のみ)。

escape

エスケープ文字 (シングルバイト文字 最大1文字)。デフォルトはバックスラッシュ (\)。 空文字列 ("") を指定すると、 (RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構を無効にします。

注意: 通常、 enclosure の文字は、 フィールドの中では二回出力されることでエスケープされます。 しかし、escape の文字を代わりに使うこともできます。 よって、デフォルト値 "" および \" は同じ意味になります。 enclosure 文字をエスケープすることを許可する以外に、 escape 文字は特別な意味を何ら持ちません; つまり、自分自身をエスケープすることすら意味しません。

戻り値

読み込んだフィールドの内容を配列で返します。

変更履歴

バージョン説明
7.4.0escape 引数は、 空文字列を、(RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構を無効にするシグナルとして解釈するようになりました。 これより前のバージョンでは、空文字列はデフォルト値のように扱われていました。

例1 str_getcsv() の例

<?php

$string
= 'PHP,Java,Python,Kotlin,Swift';
$data = str_getcsv($string);

var_dump($data);
?>

上の例の出力は以下となります。

array(5) { [0]=> string(3) "PHP" [1]=> string(4) "Java" [2]=> string(6) "Python" [3]=> string(6) "Kotlin" [4]=> string(5) "Swift" }

例2 str_getcsv() に空文字列を指定した例

警告

この関数に空文字列を指定すると、 空の配列ではなく 値 [null] を返します。

<?php

$string
= '';
$data = str_getcsv($string);

var_dump($data);
?>

上の例の出力は以下となります。

array(1) { [0]=> NULL }

参考

  • fgetcsv() - ファイルポインタから行を取得し、CSVフィールドを処理する
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